《第60回地方自治研究愛媛県集会in宇和島》
 災害復興と地域産業を活かし、住み続けられる地域を

1117(日)宇和島市での「第60回地方自治研究愛媛県集会」に105が参加。岡原文彰・宇和島市長から「昨年の豪雨災害で甚大な被害を受けた柑橘産業の復興状況や、豪雨災害を踏まえた大規模災害への備えなどについて見識を深められ、それぞれの地域が発展するきっかけになることを期待します」と『歓迎メッセージ』が寄せられました。

■午前《分科会》は、@まちづくり・地域活性化、A社会保障・公衆衛生、B保育、Cそこに人がいるから届けたい「いのちの水」、D青年講座「避難所運営防災シミュレーション」に分かれ、レポート報告・助言者アドバイスを受け、仕事と職場を交流し、学びあいました。@分科会では、宇和島道路に設置してある「緊急避難経路の施設」を見学し、津波発生時の住民の緊急避難対策の状況を学びました。

■午後《全体会》では「2つの講演」を聞き学習。@「災害からの復興とボランティア支援の果たす役割」のテーマで、清家嗣雄さんJAえひめ南・伊予吉田営農センター長、みかんボランティアセンター長)時間講演。「2030代の若い世代が『自ら動こう』と行動し、50代以上の世代が励まされている。この1年間、地域のつながりが深まってきた」「受けた“恩”を別の人に返していく“恩送り”が全国に広がりつながり発展している」などの言葉が印象的でした。

A「大規模災害に備えて!『南海トラフ巨大地震』を考える」のテーマで、毛利泰明さん(消防防災科学センター・防災図上訓練指導員、ほか)が1時間講演。「防災活動も災害支援も『人をつなぐ』活動。行政がすべてやろうとせず、できる人を探してやってもらう」「行政の固定観念では現実と合わない。行政のマニュアル通りにはできないという認識からスタートすることが必要」「防災は災害イメージをつくることから。被害を想定し、困ることを想定し、軽減する方策を考える」「過去の経験にこだわらない。行政は住民が求めることをバックアップする」など行政へのアドバイスが印象的でした。

■参加者「感想文」(一部抜粋)@「地域の農家さんと手を取りあって頑張っている清家さんの熱い思いが伝わってきました」「みかん農家への被害は大きく、自分でもできることがあれば行動したいと思った」「吉田は完全に復旧していないなということが分かったなどなど
A「
地域の人たちが自分たちでどうにかしなくてはならないと動いてもらえばよいという話は“目からウロコ”でした」「命を守るためにどう動くか。災害による被害イメージが浮かぶかどうか。行政をあてにするのではなく、行動することが大切である。避難できる時間の確保=早く助ける側の人間になろうと思った」「自分の思っていた災害時の対応が必ずしも正しいものではないということがよくわかった。うちの役所にもぜひ来ていただきたい」「できないことを自覚する。助ける人となる。災害に対する心構えが変わった」などなど